先日、AI採用とキャリア教育についてのセミナーに参加してきました。仕事上で大学生のキャリアコンサルティングにも携わっているし、企業サイドでの採用の支援も行っているので採用の場面でのAIの活用は大変興味深いものでした。
AIを活用することで、スマホが面接官となり「いつでもどこでも、しかも公正に面接が可能になる」というものでした。人間が担当することによる各種の制約や曖昧さがなくなり、求職者の資質・行動特性が数値化されて明確になるようです。大いに活用していくという取組みは必要だと感じました。
キャリア教育の観点から、AI活用を見た場合に「キャリア教育はどうあるべきか」について、法政大学の児美川孝一郎教授が登壇されました(実はこちらのお話を聞くのがメイン)。
メンバーシップ型の雇用形態から今後は「ジョブ型」「タスク型」へと変化していく可能性もあり、人と機械の共創が新しい価値を作っていくという環境変化も考えられるが、本来のキャリア教育、正真正銘のキャリア教育の重要性は揺るぎなく高まっていくと受け取りました。
どう生きるか、どう生きたいか、を真剣に考え、その中に仕事をどうやって織り込んでいくかを深く考え、実行していく。社会的自立、職業的自立に向けての基礎をしっかりと固めて、自分の何を強みとして発揮していくのか、発揮していきたいのかをイメージする、言語化する。情報が足りなければ集める、一人で難しければ人の助けを求める、そのための支援をするのがキャリアコンサルタントの役割です。
小手先のテクニックではなく、本当の意味での「自立の支援」を強く意識する機会となりました。転機はチャンス、そしてアクションにつなげるためには支援スキルをさらに磨き続ける必要があるなと再認識した日本橋の午後でした。